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書籍『手持ちの武器で勝つ!エフェクチュエーション実践ガイド』
本書を読むとどうなる?
今取り組んでいる物事へのアプローチの手段が増え、捗ります。
手に取ったきっかけ
「エフェクチュエーション」という言葉を知り、どのような理論なのだろう、どのような効果があるのだろうと気になり、手に取りました。
おススメしたい皆様とおススメ度合
・目標設定の際にワクワクしないかたや、目標を立てることが好きではない/嫌いなかた
・新規の企画/事業に携わっているかた
・今取り組んでいることがうまく進捗しないなあと感じているかた
上記に該当する方がたにはおススメします。
所感・感想
ゴール(目標)を先に決定し、何をどうしたらそこへ到達できるかを考える手法が「コーゼーション」、
スタートの状態(現状)を踏まえ、それらを活用してどこへ到達できるかを考える手法が「エフェクチュエーション」、
という説明になるでしょうか。
目標設定が前提の「コーゼーション」の対極が、「エフェクチュエーション」です。
表紙に「漫画でわかる!」と書いてありますが、
漫画は正直挿絵の延長レベルでメインは文章です。
とはいえ、内容は十分だと思います。
エフェクチュエーションのアプローチを取る場合に
どのように考えるか、何をしたら良いか、何が起こるのかといったことが書かれています。
具体的な企業の事例も書かれていて、参考になります。
「大企業で新規事業に従事する」という視点で書かれていますが、
違うシチュエーションに対しても応用が利くと思います。
「コーゼーション」と「エフェクチュエーション」は二者択一ではなく、
両方のアプローチを並行して実行できるからです。
現在取り組んでいることがうまく進まないと感じているかたは
部分的にでも取り入れてみてはいかがでしょうか。
本書ではVUCA時代においてコーゼーションのアプローチだけでは対応し切れない、そのためエフェクチュエーションのアプローチで柔軟に対応していく必要があると書かれています。
この柔軟性は、他律的な業務にも相性が良いのではと思いました。
自律的な業務であれば目標を設定しスケジュールを立てて…と立てた計画に従って遂行できると思いますが、他律的な業務の場合いつどのようなタスクが発生するか分からず、計画通りに行く可能性が低いです。
このような業務に柔軟に対応するには、エフェクチュエーションの方が相性が良いと考えます。
私自身は目標設定が好きではなくて…。
「目標設定の際にワクワクする」と言われたときには
「え?意味が分からないんだけど。」と思ったくらいです。
目標設定が楽しい人がいるんだってそのとき初めて認識しました。
一方で「エフェクチュエーション」の視点で物事を考えるとワクワクします。
将来は一体どうなるんだろう、どうなっていくんだろうなーって。
コーゼーションとエフェクチュエーションのアプローチを、個人個人の志向の違いで選択するのというのも良いと思います。
現在取り組んでいる物事がどうもうまくいかない、しっくりこないなどと感じていて、
上記を読んでエフェクチュエーションのアプローチを取り入れてみようと思ったかたには
本書を特におススメします。
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