書籍レビュー『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』

レビュー

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書籍『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』

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「説明」というものを正しく認識でき、成果が出るようになります。

手に取ったきっかけ

プレゼンや会議などで説明をしても手応えや伝わっている印象がありませんでした。
何を言いたいのか分からないなどと言われることも多く、改善したいと思い手に取りました。

おススメしたい皆様とおススメ度合

きっかけにも書いたように
「説明をしても手応えがない」「伝わらない」というかたにおススメします!
特に、「いつも頑張って準備してるんだけどなあ…」というかたにおススメします!

所感・感想

本書を読んで読んで愕然としたことがあります。
「説明の目的」です。
私は本書を読むまでは「自分の言いたいことを整理して、ストーリー・台本を用意して、順に話してくこと」が説明の目的だと思っていたのですが、全然違いました。ここを履き違えていると頑張っても、いや頑張れば頑張るほど相手に伝わらなくなると思います。

こちらに書いた書籍「雑談の目的」とは目的が真逆な印象です。
雑談と説明は別物、私は一緒くたにしてしまっていました。
雑談が上手な人が説明も上手とは限らずその逆もまた然り、
雑談と説明の片方が上手だったとしても
トークがトータルで上手とは限らないんだなと思いました。

システムインテグレーターの会社に勤めていたことがありますが、
そこで教育されたことがほぼ全て否定されていたように思います。

丁度MECEも流行っていた頃で「漏れなく、ダブりなく」全て説明せよ、と教育されました。
「説明しないと、都合が悪いから隠蔽したんだと思われる」ということでした。
私は割愛してるだけだと思っていましたが。
枝葉末節まで全部資料に書くので、ボリュームが多くどこが肝心なのかもよく分かりません
特にシステムエンジニアは例外処理について考慮する習慣があり、
例外のような重箱の隅にあるものを見つけると評価されるため尚更だったように思います。

説明したこちら側は満足、でもお客様の表情は冴えないことが多いという印象があり、
本当にこれで良いのかと思っていましたが、
本書を読んでやっぱりダメ
だと分かりました。
おそらくお客様はちんぷんかんぷんだったんだろうなと思います。

このような間違った説明の仕方ではなく、
正しい説明の仕方を身につけられるよう、本書をおススメします!
とはいえそういう上司の場合その人の意見を無視もできないので、難しいかなとも思いますけど。

今本当に口惜しく思っていることは、
上述した「全て説明する」という習慣が身に染みてしまっていることです。
疑問にも感じていたことので、なおのこと口惜しいです。
そりゃこれまで伝わらないことが多いわな…今から矯正するのも大変…。

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余談になりますが、
世の中は「下手な説明をされた良い物」よりも
「上手な説明をされた悪い物」の方がまかり通るのだろうかと
この手の本を読むといつも思います。
どこかで「説明の下手な著名な物理学者と説明の上手な物理の塾講師、どっちが優秀?」みたいな内容を見て、説明の良し悪しで本質がどこかに行ってしまうことが多いのなら怖いことだよな、とも思いました。

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